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引き寄せの法則と行動不要論

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「行動不要論」という言葉を聞いたことがありますか。引き寄せの法則でアファメーションを行うだけで行動は必要ないというものです。今回はこの「行動不要論」について考察していきたいと思います。

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行動不要論とは

引き寄せの法則に触れたことがあるひとであれば、願いごとや引き寄せたいことを肯定的に考える「アファメーション」をやったことがあると思います。アファメーションというのは、まあ瞑想のようなもので、引き寄せたいことを具体的に肯定的にイメージして実際に叶ったように脳を錯覚させる手段の一つです。

引き寄せの法則のセオリーでは、叶った自分になりきって行動するというのが通常ですが、行動不要論者はそういったことは一切不要だと考えます。一切の努力は必要ないのです。

個人的には一理あるなと思うのですが、努力をしている自分というのは願いが叶っていない状態を固定化する可能性があります。

無駄な行動が悪化させることも

例えば理想のパートナーを引き寄せたいとして、パートナーに選ばれるには体重を減らさなければならないとか、男性であれば筋肉マッチョにならなければいけないとか、女性ならば高級な化粧品をつけなければいけないとか、そういう感じに。

「理想の自分になるにはこうしなければいけない」というマインドになってしまうわけです。これは悪循環ですね。

行動不要論であれば、理想のパートナーを引き寄せたいとしても体重を減らしたり筋肉マッチョになったり高級な化粧品を買わなくてもいいわけです。ありのままのあなたで、あなたに合った理想のパートナーが見つかります。

努力は一切不要か

しかし一切の行動が不要だと考えるとおかしくなってしまいます。難関大学に合格するとか、国家試験に合格するとか、そういった願いを考えてみましょう。

早稲田大学に合格したいとして、早稲田に受かった自分を一生懸命アファメーションします。願えば叶うので一切の行動は不要だと言って、受験勉強をすっぽかして合格すると考えるひとは誰もいないでしょう。ナンセンスです。普通に受験勉強をやってください。

「行動」は「行動」ではない

しかし僕は行動不要論を擁護したいと思います。「え?努力もしないで東大とか早稲田とか慶應とかに入れるの?」「何も英語の勉強をしないでTOEICで600点取れるの?」なんて思うかもしれません。ここでの「不要な行動」とは「一切の行動をしなくていい」わけではないのです。

じゃあ何なの?というと、「目的のためのやらねばならない闇雲な行動」は一切不要という意味です。例えば早稲田大学に行きたいとします。早稲田大学に受かるには問題集Aと参考書Bを回して過去問を解いて何周もしなければならないというわけではありません。誰かに言われたから問題集Cを解いたとか、周りから強制されるようなことは要らないわけです。

必要な行動・不必要な行動

では早稲田大学に合格したいとして、どうすればいいでしょうか。まずは早稲田大学に合格して通学している自分を想像します。実家から通うのか、一人暮らしをするのか。一人暮らしをするならどこに住もうか。どんなサークルに入ろうか。そういった想像です。さて、早稲田大学に通っている自分を想像できたでしょうか。

早稲田大学に入ったら六大学野球の早慶戦を神宮球場に見に行ったり、ラグビー対抗戦の早明戦を国立競技場に見に行くことがあるかもしれません。校歌や学生歌(紺碧の空)を歌うことになるでしょう。早稲田大学の校歌と紺碧の空はカラオケに入っています。合格した気になってカラオケボックスで歌ってみるのもいいかもしれません。

早稲田大学に入った自分は受験生の頃に何をしていたでしょう。学習参考書を闇雲に買って回すだけの作業をしていたでしょうか。予備校のD先生の授業がつまらないからと切ってしまうでしょうか。現役生であれば学校の授業は捨てて内職をしていたでしょうか。違いますね。授業は切らずに内職もしません。参考書は吟味したコレというやつを信じてやりきります。朝9時から予備校の自習室で過去問演習をして、疲れたらカフェインと糖分を補給しながら評論や小説を読んだり単語集をやったりするでしょう。それが最短ルートだと知っているのだから。

無駄な努力と必要な行動は違う

早稲田大学合格を例に考えてみましたが、国家試験や検定試験でも同じです。TOEICのスコアが800点の自分はどうやって乗り切ったのだろう。司法試験に合格した自分はどうやったのだろう。なんでも同じことです。

あれもこれも必要だと参考書コレクターになったり、E先生の授業はつまらないから切ったり内職したりするなんてことはないでしょう。参考書は必要最低限のものをボロボロになるまで使うだろうし、つまらないと思っていた授業でも予習で99%分かった状態で聞いて違うことを言っていたら質問するというような態度で臨むでしょう。だって、合格への最短ルートは今ここにあるのだから。

行動が不要だというのは、最短ルート以外の一切は不要だということなのです。

最短ルートを行く

「人生無駄なことは何もない」とよく言いますが、無駄なものは無駄です。「あとでやっておけばよかったと思いたくないから今やっておく」ということは必要ありません。必要になったらやればいいんです。

願いが叶った自分をイメージしてください。願いが叶った自分が想像できなかったら、同じ願いを叶えたひとの体験を聞くのもいいでしょう。ただあくまでも他人ですから、同じことを同じようにやればいいというものではないことに注意が必要です。

小売業で成功したいならアイスクリームを真冬に売ろうとしたりしないでしょう。真冬にアイスクリームを売りたいなら暖かい部屋が必要なのですから、暖房器具の揃った条件下ではアリかもしれませんが。

そういうわけで、行動不要論と引き寄せの法則を考えてみました。参考になれば嬉しいです。

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